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2026.08.26
トランクルームはもったいない?費用に見合うかを判断する方法
「トランクルームは便利そうだけれど、毎月お金を払い続けるのはもったいない気がする……」と、検討がそこで止まっていませんか。
置き場所には困っているのに、毎月の出費に見合うのかが分からない、という状態かもしれません。
費用に見合うかどうかは、3つの条件を確認すると見えてきます。
それは「出す物と戻す時期」「近所の置き場の余裕」「出し入れの頻度と距離」の3つです。
ただ、当てはまる数だけで「やめておこう」と決まるわけではありません。
この3つを確認したうえで、実際の総支払額と、得られるスペース・ほかの代替手段・移動の負担を比べて、ご自身が納得できるかどうかで決めていきます。
この記事では、住宅側を総務省の令和5年住宅・土地統計調査、収納側をオレンジコンテナの確定実値に置いて、本当に費用に見合う使い方なのかを一緒に判定していきます。
先に判定だけ見たい方は、判定ステップへ移動してください。
費用に見合いにくくなる3つの条件と、払う価値が出る3つの使い方

トランクルームが「もったいない」支出になるかどうかは、3つの条件を確認すると見当がつきます。
「出す物と戻す時期が決まっていない」「近所に置き場の余裕がある」「出し入れの頻度と距離が見合わない」の3つです。
この3つは点数をつけるためのものではなく、判断に必要な材料をそろえるための確認項目だと考えてください。
毎月お金を払い続けるのが引っかかるのは、あなただけではないはずです。
矢野経済研究所の収納サービスに関する消費者アンケート調査(2025年5月23日公表・全国20〜70代の一般生活者10,000名)では、収納サービスの利用をやめた理由を複数回答で尋ねたところ、トランクルーム・レンタル収納・コンテナ収納の3分野に共通して「月額費用が高いから」が3割を超えました。
まずは見合いにくい条件から、順に見ていきましょう。
費用に見合いにくくなるのは、この3つが当てはまるとき

せっかくの支払いが「なんだか無駄だったかも」と感じられやすくなるのは、次の3つが当てはまるときです。
- 出す物と戻す時期が決まっていない … 「何を、いつまで入れるか」が決まらないままだと、総支払額を先に出せません。そのまま入れっぱなしにもなりやすくなります
- 近所に置き場の余裕がある … ご自宅の空きスペースや実家など、契約・管理規約上使える収納場所が残っているなら、お金をかけずに解決できる可能性があります
- 出し入れの頻度と距離が見合わない … しょっちゅう出し入れする物を遠くに置くと、毎回の移動の時間と手間ばかりが積み上がります
なお、そもそも収納できない物・向かない物もあります。
費用の話より先に確認しておきたい項目なので、後半の判定ステップ1でまとめてお伝えします。
物を手放しにくい心理もあるため、戻す時期を先に決めておく

物が手放せないのは、ご自身の性格の問題というより、人の判断に共通するクセによるものです。
所有している物を高く評価しやすい傾向や、すでに払った費用が判断に影響する現象は、行動経済学で知られています(Kahneman・Knetsch・Thaler 1990/Arkes & Blumer 1985)。
環境省の推計でも、家庭にある衣類の45%は使われずしまい込まれているとされています(2023年度推計)。
いずれもトランクルームの利用を直接調べたものではありませんが、「とりあえず置いておく」が起きやすいことの参考にはなります。
運営側からの一言
【結論】
「入れっぱなし」を防ぐいちばん確実な方法は、預ける物ごとに「いつ家に戻すか」を借りる前に決めておくことです。
判断の基準は「高かったから」ではなく、「これから先、本当に使うかどうか」に置いてみてください。
オレンジコンテナには最低利用期間がありません。
裏を返せば、いつまで借りるか決めるのはご自身だけ、ということになります。
払う価値が出るのは、この3つの使い方のとき

反対に、「お金を払ってでも借りてよかった」と感じやすいのは、次の3つの使い方をしたときです。
- 同じ住居費で使える面積を増やす使い方 … 家賃が下がるわけではなく、変わるのは同じ住居費で使える面積です
- 終わりが決まっている一時保管 … 引っ越しやリフォーム、単身赴任など、「いつまで使うか」というゴールが最初から見えている場合です
- 低頻度で大きな物を外に出す使い方 … 扇風機やクリスマスツリーのように、年に数回しか使わないのに場所を取る物を、住まいの外へ移します
3つに共通して先に確認したいのが、出す物と戻す時期が決まっているかどうかです。
ここがはっきりしていれば、支払う総額を事前に出せます。
ただし、その金額に見合うかどうかを決めるのは総額そのものではなく、総額と、得られるスペース・代替手段・移動負担とを並べた比較です。
比べるための材料は、今の住まいの費用・収納側の月額総額・出す物の量の3つです。
ここから順に数字を出していきます。
今の住まいは、面積あたりいくらの計算になるか

住居費を面積あたりの金額に直した数字は、面積の価値を考えるための参考値であって、削減額ではありません。
まずは住宅側の物差しの作り方と、その限界を整理します。
トランクルーム側の金額は、次の章で別に出します。
住居費を居住室の広さで割ると、面積あたりの目安が出せる
1畳当たり家賃は、家賃をその住まいの居住室の畳数で割った1畳あたりの単価です。
廊下やトイレ・浴室、もともとある収納などの非居住部分は、分母に入れません。
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」第107-2表(調査時点2023年10月1日)によれば、借家(専用住宅)の1畳当たり家賃は全国平均で月3,403円でした。
同じ調査を建物の種類別に見ると、民営借家(非木造)は月4,151円、民営借家(木造)は月2,916円です。
いずれも家賃のみを畳数で割った値なので、ご自身の数字が出せないときの目安として使ってみてください。
もしご自身で共益費・管理費まで含めて計算した場合は、公的な「1畳当たり家賃」と区別するため、この記事では「住居費の面積あたり按分額」と呼び分けます。
面積あたりの単価は、地域や物件によって大きく変わります。
お住まいの地域の水準を知りたいときは、同調査の第107-2表を開いてみてください。
全国・都道府県・21大都市の値がまとまっています。
この単価は削減額ではなく、面積の価値を考える参考値

ここで気をつけたいのは、面積あたりの金額を出しても、今の家賃そのものは下がらないことです。
変わるのは、同じ住居費で使える面積です。
そもそも家賃には、部屋の広さだけでなく、立地・建物の性能・水回り・共用設備・周辺環境も含まれています。
トランクルーム代と直接並べて、安い方を選ぶための金額ではありません。
実際にお金がどう動くかは、①今の住まいの支出 ②面積あたりの按分額 ③住み替える場合、の3つに分けて考えるとわかりやすくなります。
金額に落とし込むのは、後半の判定ステップ2です。
荷物を出すより、狭い部屋に住み替えた方が安いのでは
毎月の支払額そのものが下がる可能性があるのは、より狭く、家賃の安い物件へ住み替えた場合に限られます。
今の住まいに住んだままトランクルームを借りると、家賃はそのままで収納側の月額総額が加わるため、毎月の支出はその分だけ増えます。
この比べ方は、判定ステップ2の第3層で詳しく扱います。
トランクルーム側は、毎月いくら出ていくか

トランクルーム側で毎月出ていくのは賃料だけではなく、いくつかの費目を合計した月額総額です。
賃料そのものは物件ページに掲載していますが、見落としやすいのは残りの費目のほうです。
ここでは費目の構成と、荷物の量から必要なサイズを見積もるやり方を順に見ていきます。
賃料と月額総額は違う(総額の確かめ方つき)
ほかの選択肢と比べるべき数字は、賃料ではなく月額総額です。
月額総額とは、毎月引き落とされる金額の合計を指します。
オレンジコンテナを例にすると、賃料に加えて管理料が毎月1,650円、保証・サポート費が月額550円(付かない物件もあります)、そして保証会社を利用するための月額保証料がかかります。
| 費目 | オレンジコンテナの場合 | 備考 |
|---|---|---|
| 賃料 | 物件・サイズごとに異なります | 物件ページに掲載 |
| 管理料 | 毎月 1,650円 | ー |
| 保証・サポート費 | 月額 550円 | 付かない物件もあります |
| 月額保証料 | 物件・契約内容により異なります | 保証会社を利用するための費用 |
| 月額総額 | 契約に適用される費目の合計 | 見積りでご確認ください |
- 住宅側も家賃だけではありません。総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」(調査時点2023年10月1日)は、借家の1か月当たり共益費・管理費を独立した統計表として集計しています。
- 管理に関する費用や保証に関する費用は、金額や費目が会社によって異なります。
- 保証・サポート費は、オレンジコンテナの場合は「安心パック」という名称でご案内しています。
片側だけを賃料で見ないでください。
収納側を賃料だけ、住宅側を家賃だけで見れば、どちらも安く見えて、判断を誤ります。
比べるなら、どちらも毎月出ていく合計額でそろえます。
なお「トランクルーム」と呼ばれるサービスは、契約のかたちが一つではなく、大きく2つに分かれます。
倉庫業法にもとづく認定トランクルームは、事業者が荷物の寄託を受けて保管する仕組みです。
一方、オレンジコンテナは収納スペースそのものをお貸しする賃貸借にあたり、荷物をお預かりして保管の責任を負うのではなく、区画をお貸しする契約です。
ご自身が使おうとしているのがどちらのかたちなのか、契約前に確かめてください。
初期費用まで含めた金額は「レンタルコンテナの月額総額と初期費用」で解説しています。
サイズは、段ボールの箱数と㎡で見当をつける

どのくらいの広さが要るのか迷ったら、荷物を段ボールの箱数に置き換えてみると見当がつきます。
オレンジコンテナのサイズ表記と、面積・箱数の対応は次のとおりです。
確認できている値のみを掲載しており、未確認の欄は「ー」としています。
| オレンジコンテナのサイズ表記 | 面積 | 段ボール(120サイズ)の目安 |
|---|---|---|
| 0.5帖(屋外型) | 0.66㎡ | 5〜6箱 |
| 1帖 | 1.3㎡ | 最大36箱(積み上げた場合) |
| 1.5帖 | 2.30㎡ | 約60箱 |
| 2帖 | 2.9㎡ | 約70箱 |
| 2.6帖 | 3.9㎡ | 約90箱 |
| 4帖 | 6.1㎡ | 約120箱 |
- 0.5帖(屋外型)は高さ1mのため、積み上げができません(5〜6箱は積み上げない前提の目安です)。
- 1帖の「最大36箱」は積み上げた場合の目安です。
- ご検討中の物件の広さは、物件ページでご確認ください。
- 取り扱っているサイズは物件によって異なります。提供サイズの範囲は0.5帖から8帖です。
屋外型は空調がなく、通気口はありますが、庫内の温度は外気温にそのまま左右されます。
温度・湿度の管理が必要な物を入れるかどうかは、お金の計算より先に確認したいところです(後半の判定ステップ1で扱います)。
運営側からの一言
【結論】
借りる前に、まずは預けたい物を「箱数」までしっかり数えてみてください。
もし箱数が曖昧なままなら、慌てて借りずに少し待った方が失敗しません。
よくあるトラブルとして、「目一杯詰め込むつもりでギリギリの広さを借りた」結果入りきらなかったり、「ゆとりを持って広めを借りた」のにスカスカでもったいなかったりするケースがあります。
箱の数だけでなく、「どこまで高く積めるか」までシミュレーションしておくのがコツです。
関連記事:「トランクルーム収納のコツ!狭い空間の活用術と荷物別サイズ目安」
やめたいときにどうなるか(借りる前に確認する出口条件)

オレンジコンテナに最低利用期間は特にありませんが、1ヶ月未満の利用でも最低1ヶ月分の費用が発生します。
短期でも借りられることと、短期でも1ヶ月分かかることは両立しますので、どちらも借りる前に確認してください。
すぐ使わなくなったら解約でお金を取られるのでは、という不安は誰にでもあります。
国民生活センターにも「契約期間中に解約したいが、解約手数料が高額だ」という相談が、消費者トラブルFAQとして掲載されています。
運営側からの一言
【結論】
契約するときの「安さ」に惹かれる前に、まずは「出口の自由度」をチェックしてみてください。
確認したいのは、最低利用期間、最低請求額、月の途中で解約したときの日割りの有無、解約を申し出る期限と方法、解約時の費用、そして更新料です。
これらは会社によって大きくルールが違うため、毎月の料金表だけを見ていてもわかりません。
オレンジコンテナの具体的な期限や手続きについては、ご契約条件をしっかりご確認くださいね。
最低利用期間は特になし。ただし1日でも最低1ヶ月分の費用がかかる
解約まわりの条件は、次の点をセットで見ておいてください。
- 最低利用期間は特にありません(短期でも借りられます)
- 1ヶ月未満の利用でも、最低1ヶ月分の費用が発生します
- 月の途中で解約した場合の日割り返金も、原則ありません
- 利用を開始する月の費用は日割りで計算されます(開始した月のうちに解約された場合は1ヶ月分です)
- 解約は、解約希望月の1ヶ月前までに「賃貸借契約解約通知書」を提出します
片方だけを知っていると、「1週間だけの料金で済む」と誤解するか、「短期では損をするから」と諦めてしまうかのどちらかになります。
費用が月単位で発生するとわかっていれば、借りる期間は日数ではなく月数で決められます。
最初から1ヶ月分は使い切るつもりで予定を組めば、短期でも総支払額を先に出せます。
ここで効いてくるのが、終わりが決まっている使い方です。
「リフォームが終わるまでの3ヶ月だけ」と決めているなら、初期費用を含む総支払額を借りる前に出せます。
「6ヶ月以上」は最低利用期間ではなく、賃料割引キャンペーンの適用条件
「6ヶ月以上」という条件を見かけたら、それが何のための条件なのかを確かめてください。
オレンジコンテナの場合、「賃料発生(お支払開始)より6ヶ月以上」は賃料割引キャンペーンの適用条件であり、最低利用期間ではありません。
ここを混同すると、「半年は解約できない」と思い込んだまま判断してしまいます。
割引を受けるための条件と、いつでもやめられるかどうかの条件は、別物として分けて考えてください。
費用面では、更新料はかかりません。
ただし契約時には、事務手数料(賃料1ヶ月分)がかかります。初期費用の内訳は、見積りでご確認ください。
引っ越しやリフォームのように終わりが決まっている使い方なら、いつからいつまで必要かをカレンダーで押さえておくと、総支払額が出しやすくなります。
関連記事:「トランクルームは短期でも借りられる?1ヶ月の費用と賢い活用法」
自分の場合を判定する3つのステップ

それでは、ご自身の場合はどうなのか、3つのステップで実際に判定していきましょう。
ステップ1で「そもそも預けて大丈夫か」を確認し、ステップ2で「お金の計算」をし、ステップ3で「トータルの条件と費用を見比べる」という流れです。
これは公的な損得のルールではなく、この記事がおすすめする考え方の軸になります。
すでに利用中の方も、このまま使い続けるかのチェックに活用してみてください。
ステップ1|預けられない物・向かない物に当たらないか確認する

まず次の3つは、お金の話をする以前の大切な確認事項です。
ここは「いくつ当てはまったか」を数えるのではなく、「1つでも引っかかったらそこでストップする(見送るか、中身を変える)」ための関所として使ってください。
- 約款上の禁止収納物にあたる … 危険物、生もの、動植物、現金や貴重品、写真、美術品、和服、高級品などは、約款でお預かりをご遠慮いただいています。「アルバムはどうだろう?」など、判断に迷うものがあれば事前にお気軽にご相談ください。
- 温度・湿度の管理が必要な品目がある … 屋外型にするか屋内型にするか迷う前に、まずは預けたい物がどんな保管環境を求めているかを確認しましょう。衣類については[トランクルームでの衣類の保管]の記事で詳しく解説しています。
- 0.5帖(屋外型)に、積み上げ前提の荷物量を入れようとしている … 屋外型の0.5帖は高さが1mしかなく、縦に高く積むことができません。床に並べる前提での目安は「5〜6箱」ですので、それより多い場合は1帖以上のゆったりしたサイズをご検討ください。
ステップ2|金額を3つの層に分けて出す

さて、お金の計算ですが、どんぶり勘定ではなく「性質の違う3つの層」に分けて出してみましょう。
これをごちゃ混ぜにしてしまうと、実際には手元に戻ってこないお金を「浮いたお金」と錯覚してしまいます。
はじめに、今お住まいの家が「賃貸」か「持ち家」かで考え方が分かれます。
- 賃貸住宅にお住まいの方 … 下の表にある3つの層をそのまま使い、第2層の「面積あたり按分額」をひとつの参考値として計算します。
- 持ち家にお住まいの方 … 住宅ローンを畳数で割っても面積の価値にはなりませんので、第2層の計算は飛ばしてください。トランクルームにかかる総支払額と、「部屋が広くなったらどう使いたいか」「家に物置を建てるなど他の方法の費用」とを比べてみてください。
| 層 | 何を比べるか | 出し方 | 性質 |
|---|---|---|---|
| 第1層 | 今の暮らしの実際の支出 | 今の住居費(家賃+共益費・管理費)+ 収納側の月額総額 | トランクルームを借りても家賃は変わりません。収納側の月額総額が純粋に加わります(=毎月の出費は増えます) |
| 第2層 | 荷物が占めている住空間の按分額 | 住居費 ÷ 居住室の畳数 × 荷物が占めている畳数 | 削減額ではありません。「このスペースには毎月これくらいの価値があるんだな」と考えるための目安の物差しです |
| 第3層 | 住み替える場合の実際の支出 | 現在の住居費 / より狭く家賃の安い物件の住居費+収納側の月額総額+住み替え費用 | お財布から出ていくお金そのものが下がる可能性があるのは、お引っ越しをした場合に限られます |
- 第2層で出した金額は「住居費の面積あたり按分額」です。総務省の「1畳当たり家賃」は家賃のみを畳数で割った値ですので、共益費を足した計算値は別のものになります。全国平均(月3,403円)も家賃のみの値です。
- 面積あたりの金額はあくまで参考値で、地域や物件によって大きく異なります。
- 第3層(引っ越し)を考えるときは、月々の家賃だけでなく、引っ越し時の大きな初期費用や、いつ動けるかという時期の制約もセットで考えてください。
第2層の計算は、メモ用紙と電卓があればすぐにできます。
計算式は「住居費 ÷ 居住室の畳数 × 荷物が占めている畳数」です。
ただしこれは、荷物が普段過ごすお部屋の床をドドンと占領している場合の参考値です。
もともとある押入れやクローゼットなど、居住室の畳数に含まれない場所に収まっている荷物については、この計算式は使いません。
その場合は、第1層(毎月いくら増えるか)と第3層(引っ越しとの比較)で判断してください。
たとえば、家賃90,000円、共益費5,000円で住居費の合計が95,000円。生活スペースが12畳だとしましょう。
95,000円 ÷ 12 で、1畳あたりの価値はおよそ7,900円です。
もし荷物が1畳分を占領しているなら月およそ7,900円、半畳分ならその半分のおよそ4,000円がスペースの価値になります。
繰り返しますが、荷物を外へ出したからといって家賃が安くなるわけではありません。
もしご自身の数字がパッと出せないときは、全国平均の目安(借家・専用住宅で月3,403円/総務省「令和5年住宅・土地統計調査」・調査時点2023年10月)を参考にしてみてください。
次に、トランクルーム側の月額総額を確認します。
賃料の目安は物件ページに載っていますが、月額保証料などは契約内容で変わるため、正確な月額総額はお見積りでご確認いただくのが一番確実です。
月額総額がわかったら、使いたい期間の「総支払額」を計算してみましょう。
式は「契約時に一度だけかかる費用 + 月額総額 × 請求月数 + 解約時にかかる費用」です。
月額だけを期間で掛け算すると、とくに短期利用の場合は「思ったより高かった」と感じてしまいます。
なお、契約時に前払いした月額分は、二重にカウントしないように気をつけてくださいね。
地域によって物件の数や空き状況はまったく違いますので、ご自身の住むエリアにちょうどいい区画が空いているか、ぜひ物件検索でチェックしてみてください。
ステップ3|3つの条件で、費用に見合うかを判断する

ステップ1で止まらず、ステップ2で金額が出せたら、いよいよ3つの条件を確認します。
答えは直感で「はい」「いいえ」の2択で構いません。
ここで確かめるのは、決めるための材料が手元にそろっているかどうかです。
【条件1】出す物と戻す時期は決まっていますか。
- はい → いつまで使うかが決まっているため、トータルの出費が事前に計算できて安心です。
- いいえ → 総支払額が見えません。「とりあえず」で入れてしまい、毎月の支払いだけがダラダラ続いてしまうリスクがあります。
【条件2】近所(自宅・実家など、契約・管理規約上利用できる場所)に置き場の余裕はありますか。
- はい → お金をかけずに済む、別の解決策がある状態です。
- いいえ → 費用をかけずに解決できる別の選択肢が少ない状況ですね。
【条件3】出し入れの頻度と、通う距離は見合っていますか。
- はい(年に数回しか出し入れしない、または家から近い) → 移動の負担が少なく、無理なく使い続けられる条件です。
- いいえ(しょっちゅう出し入れするのに遠い) → 毎回そこへ通うための移動時間と労力が積み重なってしまいます。
この3つの答えは、点数をつけるものではありません。
ここまでで計算した実際の総支払額と、「部屋が広くなる快適さ」「他に置き場がない現実」「通う手間」などをすべてテーブルに並べてみて、その出費がご自身の暮らしにとって納得できるかどうかで決めてみてください。
もし条件1が「いいえ」なら、比べるための材料(総支払額)がまだ出せていない状態ですので、まずは「何をいつまで預けるか」を紙に書き出すところから始めてみましょう。
「やっぱり今回は見送ろう」と思ったなら、次の選択肢は3つです。
思い切って手放すか、実家など別の置き場に頼るか、あるいは「もっと狭くて家賃の安い物件へ引っ越す」かのどれかになります。
反対に「よし、借りてみよう」と前向きになったなら、次にするべきことはお近くの物件の空き状況と必要なサイズの確認です。
よくある質問

最後に、ここまででカバーしきれなかった4つの疑問に結論からお答えします。
さらに詳しい内容は、それぞれ専門のコラムをご用意しています。
トランクルームの欠点は何ですか?
主な欠点としては、「毎月の費用が継続してかかること」「出し入れのたびに移動の手間がかかること」、そして「屋外型の場合は空調がなく、庫内の環境が外の気温に左右されること」が挙げられます。
詳しい特徴と屋内型との違いは「屋外型トランクルームの特徴と屋内型との違い」で解説しています。
トランクルームはどんな人が使っていますか?
特定の年齢層や職業の方というよりも、「どんな目的で使いたいか」で選ばれることが多いです。
代表的なのは、扇風機など年に数回しか使わない大きな物の保管、引っ越しやリフォーム時の家財の一時避難、そして「生活スペースを広く確保したい」という目的でのご利用です。
ただし、約款で定められた禁止収納物(生ものや高級品など)はお預かりをご遠慮いただいています(詳しくはステップ1をご覧ください)。
短期だけ借りると損になりますか?
最低利用期間の縛りはないため短期でもご利用いただけますが、1ヶ月未満のご利用であっても最低1ヶ月分の費用が発生しますし、日割り返金も原則として行っていません。
これが「損」になるかどうかは、契約時の事務手数料まで含めたトータルの総支払額を計算したうえで、他の置き場を使う手間や出し入れの負担と天秤にかけてご自身でご判断ください(詳しい仕組みは「やめたいときにどうなるか」の章で解説しています)。
屋外型は湿気が心配ではありませんか?
屋外型のコンテナは空調設備がなく、壁に通気口がある構造のため、庫内の温度や湿度は外の気候に大きく左右されます。
そのため、デリケートな温度・湿度の管理が必要な品物の保管には向きません。
一方で、「屋内型だからといって、必ず空調がついているわけでもありません」。
大切な荷物を守るためにも、預ける物の性質に合わせて、その物件の設備を個別にしっかり確認して選んでみてくださいね。
関連記事:「トランクルームに空調は必要?荷物別の判断基準と料金相場を解説」
まとめ
トランクルームの費用が自分に見合うかどうかを判断する材料は、大きく分けて3つです。
「出す物と戻す時期が決まっているか」「近所に置き場の余裕はないか」「出し入れの頻度と距離は無理がないか」。この3つはテストの点数のように合格・不合格を決めるものではありません。
実際に出した総支払額と、部屋が広くなるメリットや他の選択肢、そして移動の労力をテーブルに並べて、ご自身が心から納得できるかどうかで決めてみてください。
具体的な金額を出すために必要なのは、「今の住まいの面積あたりの目安」「収納側の月額総額」「出す物の箱数」の3つです。
面積あたりの目安は、今の家賃がこれだけ安くなる!という魔法の数字ではなく、あくまで「このスペースにはこれくらいの価値があるんだな」と考えるための参考値として活用してくださいね。
判定を終えて、「よし借りよう!」と心が決まったなら、お近くの物件の空き状況とサイズの確認に進みましょう。
もし「今回は見送ろう」と思ったなら、荷物を手放すか、別の場所に置くか、あるいはもっと狭くて家賃の安い部屋へ引っ越すか、ご自身のライフスタイルに合った次のステップへ進んでみてください。
衣類の保管については[トランクルームでの衣類の保管]で解説しています。
監修:坪井 梨絵(アパルトマンホールディングス株式会社)
カスタマーサービス / 整理収納アドバイザー2級
トランクルーム事業に10年従事し、集客・客付けおよび現場管理を担当。整理収納アドバイザー2級(2023年6月取得)の資格を活かし、「部屋が片付かない」「収納が足りない」といったお客様のお悩みに対して、お客様目線での収納提案や現場の環境改善に取り組んでいる。